ボスモンスター

  • 異様なオーラに包まれた森の土と木から生まれし怪物
    ある日、突如として空の一角に出現した穴から噴き出したオーラは、よりによって怪物の木の山の最も脆弱な場所へと集まった。
    そのオーラに包まれた土と木々は、一点に集まり異形の怪物へと変貌した。
    怪物は絶叫しながら怪物の木の山を揺るがし始めたが、その目的は謎のままだ。
    ただ本能のままに叫び続けているだけなのかも知れない。

    姿を現す度にその姿が変わるため、本当の姿を見た者は誰もいない。
    この怪物の叫び声を聞いた者は、心の底から湧き上がる恐怖に襲われ、
    戦意を失ってしまうことだろう。
  • べルキア王国の偉大なる国王
    べルキアの国王レトゥムは「聖君」との呼び声高い偉大なる王だった。
    彼はその類まれなる才能を生かし、べルキア王国の隆盛に力を尽くした。
    小国であるべルキア王国が、数多の勢力が拮抗する
    プレイオス大陸でその存在を固辞し続けるためには、
    プレイオスで最も資源に富んだミルガンディア地域を手にするしかない、
    というのが彼の考えであった。
    そしてレトゥムは、ミルガンディアへの進軍を始めた。他の勢力が先に
    ミルガンディア地域を手に入れてしまってからでは遅いのだ。

    ドルリッジの住民達とドルイド達が対立し、プレイオスの他勢力も虎視眈々と
    ミルガンディアを狙う中で、
    その戦火に巻き込まれたミルガンディア地域の一部は荒廃しつつあった。
    豊かな土地が荒れ果てていく様を見て、レトゥムは自分の考えが間違っていたことを悟り、
    撤退することを決めた。

    しかし、王国に戻る途中で彼らはアンデッドの襲撃を受け、
    大半の戦士と魔法使いは命を落としてしまった。
    レトゥムは自らの軍隊を滅ぼした「ネファンダス」を呪い、
    復讐を誓いながら異国の地で力尽きた。

    永遠の眠りについたはずのレトゥム。
    その彼が目を覚ました時、彼は自分の姿が呪いによって醜く変貌していることを知る。
    アンデッドの姿で墓を徘徊する偉大なる王、その姿は怪奇そのものだった。
    …彼は、もう偉大なるべルキア王国の国王ではなくなっていた。