マップ

フィールド
  • Part.1人間を拒絶する異様なる景観

  • 清らかな水が流れ、その水面に反射する陽光がひときわ美しい翡翠樹林の後方には、異様な景観の岩山が存在する。
    「怪物の木の山」…いびつな姿の木や岩に覆われ、人を喰らう怪物が棲むといわれる場所。
    そこは、ミルガンディア地方の豊富な資源を奪い合う争いが勃発した時でさえ、誰も近付こうとはしなかった。
    しかし、現実にはそこは自然の祝福に溢れる場所だった。

    豊かな大地に根を伸ばした木々は、瑞々しくそして栄養に富んだ果実を実らせた。
    太古よりこの山に棲む生物達は、他の地のような紛争とは無縁であり、恵まれた自然の中で平和な時間を過ごしていた。
    稀に他の種族との間で小競り合いが起きることもあったが、それはごく些細なものであった。
    すべては古代の叡智を持つ生命体「ラピデム」の仲裁によって、すんなりと解決してしまうのだから。

4人インスタンスダンジョン
  • Part.1死者を呼び起こす恐ろしい叫び声

  • 眠ることのないラピデムは、一度だけ深い眠りについたことがあった。
    その間、怪物の木の谷にある森では、ある異変が起きていた。
    突如として空の一角に出現した穴から、異様なオーラが噴き出し、森を包み込んだのだ。
    そのオーラに包まれた土と木が一点に集まり、異形の怪物へと変貌した。
    動き出したその怪物は、絶叫とも言うべき叫びをあげ始めた。
    耳をつんざくその叫び声は、怪物の木の山を越え、遥かミルガンディア全域にまで響き渡った。

    怪物の木の山の住民達は、ラピデムの能力により、その叫び声がミルガンディア地方全域の生物の生命力を吸収していることを知る。
    彼らは山を守るため、異形の怪物に立ち向かったが、怪物の叫び声と共に現れた闇へと飲み込まれてしまった。
    山を覆った闇は、やがてそこに棲む全ての生物を侵食し、浸食された生物たちにより、山は破壊されていった。
    怪物の木の山は、その名の通り、怪物の棲まう山へと変わってしまった。

4人インスタンスダンジョン
  • Part.1べルキア王国軍の眠る場所

    その昔、プレイオス大陸のべルキア王国では、ミルガンディア地域北部奪取の為の進軍が始まっていた。
    豊かな資源を持つミルガンディア地域は、昔から周辺の国々から侵略を受けていたのだ。
    ミルガンディアの先住民達は神の御言葉に従い、自然と共存する生活を営んでいたため、べルキア王国軍との対立は一方的な戦いになった。
    やがてその戦いに、好戦的で野蛮なオーガ族までもが参戦したことにより、戦場はまさに混沌としていった。
    最終的には、べルキア王国軍が手を引く形で争いは終結することになる。

    自ら軍隊を指揮したべルキア国王は、自国がプレイオスで生き残り、国民が裕福に暮らすにはミルガンディアの地が必要であると考えていた。
    そんな失意の国王と王国軍を、何者かが放ったアンデッドの大群が襲撃した。
    国王とその兵士たちは果敢に立ち向かったが、戦局は多勢に無勢…国王を含め、すべての兵士が志半ばで命を落とした。

  • Part.2永き眠りを妨げられし者達

    時が経ち、いつしかその場所は「戦士達の霊園」と呼ばれるようになった。
    当初、べルキア王国軍の墓地となっていたその場所は、モンスターとの戦闘で息絶えた戦士達も埋葬されるようになっていった。
    王国連合は埋葬された者達の安眠を願い、墓地を管理していたが、時の流れと共に王国間の関係が崩れると、その管理は放棄され始めた。
    放棄された墓地は荒廃し、埋葬された者の子孫でさえ訪れることのない場所へと変わってしまった。

    ある日、ミルガンディア全域に恐ろしい叫び声が響き渡った。
    その叫び声は闇となり、墓地を覆い尽くした。そして、それに呼応するかのように永遠の眠りについていた戦士達が目を覚ましたのだ。
    アンデットとなって甦った戦士たちは、闇によって憎悪を増幅され、全ての生ある者を襲い始めた。
    せめてもの救いは、その昔ドルイド達が彼らのために行った祝福の祈りが結界となることで、彼らを墓地の内に留められていたことだろうか。
    しかし、その結界の力もいつまでも持つものではない…眠りから覚めた者達は、常に結界を破ろうと蠢いているのだから。

    オスキュラス傭兵団は突然の変異に動揺しながらも、アンデットたちが結界の外へと出ないよう監視を続けていた。
    金で雇われた傭兵という立場だが、受けた依頼は必ずやり遂げるという信条を持った者達なのだ。