「ブルーランサー」ギルドマスター
警備を生業とするギルド「ブルーランサー」は、かつては有名な傭兵ギルドだった。
人々を守りたい、という初代マスターの意思を受け継ぎ、長きに渡り、警備を請け負っているが
その考えに気乗りしていない人物がいるという。
ギルドマスター ランダイン
強欲なランダインは、ギルドを以前のような戦場を駆け巡る傭兵ギルドに戻したいと考えている。
彼はその欲望を叶えるため、強大な力を渇望し、いつしか超人を夢見るようになった。
そんな時、偶然手にしたデイモス教団の魔石が彼を変えてしまった。
ライダインは魔石を身に着けてから、正気を失う日が多くなっていった。
目覚める度に彼は強くなっていったが、その手は血に濡れていた。
そんな日々を繰り返すうちに、その血が誰のものなのかすら気にしなくなっていた。
…魔石の影響によって、ランダインの精神は徐々に浸食されてゆき、
そのうち自分を制御することもできなくなっていった。
彼は正気を失う度に、自分の意思に従わないギルドメンバー達を排除し続けた。
ランダインは、自分が越えてはいけない一線を越えてしまったことを認識すると、
魔石のオーラに自らの体を委ねてしまった。
奇しくもそのタイミングで、タルタロスとの警備契約が成立したという知らせが届く…
ランダインにとっては好都合であった。
傭兵団として、更に強大になるためにはタルタロスより最適な場所はない。
そして、彼は自らの悪魔のような力を試すために、超人記念館へと足を踏み入れた。