背景連合に貢献した者
剣神”ジスカド”は偉大な武人ではあったが、政務への関心は薄かった。
しかし、彼を支える多くの支援者がおり、
その中には学者や行政家たちが存在していた。
やがて彼らによって都市が設計された。
当時の都市設計には、多様な種族が参加していたため、
複数の文化が反映され、ルーメンに異種族特有の生活様式をもたらした。
その結果、ルーメンには自然との調和が保たれることになった。
ルーメンの広場には、多くの名前が刻まれた巨大な石碑が建っている。
ルーメンの設計に大きく貢献した、あるいはその過程で犠牲となった
人物の名前が「生命の記念碑」として刻まれており、
石碑に名が刻まれることは、連合において大変な名誉とされている。
冒険日誌ルーメンに到着して数日・・・
ついにルーメンへたどり着いた。イリスとの出会いに否が応でも期待が高まる。
さっそくルーメン連合本部へと訪れてみたが…残念ながらそこにイリスの姿はなかった。
しかし、その代わりにイリスに関する情報を聞くことができた。
今、イリスは自分の不完全な力を制御するため、
非常に危険な場所での訓練に臨んでいる最中だという。
イーストランドでは「神の力」も、なじみのあるものらしい。
ジスカドをはじめとする「超人」によって、その奇跡を垣間見ることができるからだろう。
イリスが自らに与えられた「神の力」を扱うためには、
超人たちに劣らぬ訓練、そして苦難を乗り越えなければならないという。
イリスがここに来たことで、天が割れ、雷鳴が轟き、
霰、あるいは大粒の雨や雪が降り注ぐようになったらしい。
その異常気象については、ジスカドや、その弟子たちが対応に苦慮しているらしい。
背景連合戦士たちの聖地
この場所は、本来は何もない普通の森だった。
しかし、ルーメン設立当初、デイモス教団からの侵攻が非常に激しく、
その被害の拡大に伴い、連合の上級戦士たちは種族を問わず森へと集まり、
それぞれの戦闘技術を共有することを始めた。
それはやがて伝統となり、連合戦士なら誰もが入場でき、
所属を超えて教えを受けることができる場所となった。
誰も無理強いはしないが、もし才能のある者が現れれば、
自然と戦士たちが集まり、戦闘の技術を教えあう光景を
垣間見ることができるだろう。
冒険日誌戦士の土地
ここでは、実戦さながらの訓練が行われ、誰もが入った瞬間にライバルとなる。
もちろん殺したり、大怪我を与えることはない。
しかし、ちょっとした負傷程度は日常茶飯事だ。
以前、この場所に入場したイリス一行は、戦士たちから集中攻撃を受け、
慌ててルーメンへ引き返す、ということもあったようだ。
…イリス自身の言葉によれば、
ここの管理者たちは小国程度であれば、
ひとりで制圧できるほどの力の持ち主らしい。
ここは、ルーメン連合上級ギルドの戦士たちが順に管理業務を担当する。
修練の森は、主に実力向上を目的とした下級戦士が利用する場所のため、
管理者は彼らの挑戦を受けながらも
「向上心のある子供を相手にする心」で相手をしているらしい。
背景空に浮かぶ訓練島
連合本部が管轄する公式修練場は修練の森だけであったが、
戦士たちの実力差が現れ始めたため、
ジスカドの指示で浮遊島が誕生した。
この浮遊島には嵐が吹き荒れており、運が良ければ(?)
雷や隕石が雨のように降り注ぐ珍しい光景が見られるらしい。
しかし、それらは管理者の気分に応じて変わるようだ。
上級ギルドの戦士たちが管理をしているが、
ごく稀にジスカドの弟子たちが担当することもあるという。
最も頻繁に担当するのは、連合の盟主代行業務を遂行している
ジスカドの一番弟子“ユラン”だという噂だ。
もし浮遊島から悲鳴が聞こえたならば、彼らが担当している日に違いない。
冒険日誌中級戦士たちの訓練地
さらに厳しい訓練場を!という要望に応え誕生した。
修練の森のように、基本は訓練生同士の戦闘が行われているが、
時折、重力が2、3倍になったり、
災害級の気候変動が起きるなど、
管理者の気分に応じて、様々な障害が発生するようだ。
魔王級のモンスターも出没するとか…。
最も過酷な訓練場所のひとつであり、
イリス一行もここで訓練を受けたらしい。
背景毒霧立ち込める危険な沼地
この場所は進入禁止とされていた地域だった。
ジスカドたちがこの場所を発見した時、
おおよそ人の力では平定することなどできない場所だと判断したという。
この場所をどうするべきか、
学者や神官、そして毒の専門家たちが研究を開始した。
その研究の結果、大気中の毒があらゆる生命体の精神に侵入し、
その者が最も恐れる光景を映し出すという興味深い事象が発見される。
さらに、いくつかの毒はその恐怖を喰い、実体化することもわかった。
ここは、すべてが猛毒で構成されている。
この場所で訓練を行えるのは、
強靭な精神と毒への耐性がある者だけであろう。
冒険日誌上級戦士たちの訓練地
毒霧の沼地に入場したイリスは、
最も恐れていた存在と対面することになる。
魔王…その幻影だ。
イリスがその恐怖から逃れた時、女神セレスの意識は
彼女が知らなかった多くの真実を聞かせた。
魔王は永きに渡って、世界を統べる存在であったため、
イリスが接触した時には、
既に弱体化していた状態だったという。
しかし今、再度魔王と対面したイリスは気づいた。
目の前にいる魔王は、自分が倒したあの衰弱した魔王ではない。
残酷の大公を自称していた全盛期の姿そのものだ。
魔王は畏怖しているイリスを闇へと取り込む。
まだ神の力を扱うことが未熟なイリスは、その策略に嵌ってしまう。