イリスはその力を開花させるために訓練中のようだ。

ルーメン連合本部では、剣神“ジスカド”が日々の政務を行えない状況のため、
連合の次期盟主と言われている一番弟子「ユラン」が代行している。

本部の西側には、
連合の戦士たちが集まり、
日々鍛錬を行う「修練の森」が存在する。

その森の深部には、本部から承認を受けた中級以上の戦士が使用できる
高度な実戦訓練場「浮遊島」「誘いの毒霧沼地」が存在する。

どうやら、イリスはそのどこかにいるらしい。

修練の森にいる連合の戦士と戦い、“勝者の証”を獲得しなければならない。
圧倒的な力を見せつけ、連合の戦士たちに認められれば、
管理者より、浮遊島へと入場する権利を与えられるだろう。

浮遊島では、より実戦に近い戦闘訓練が行われている。
そこは頻繁に竜巻が吹き荒れ、雷鳴轟く危険な場所だが、
命をかけて訓練に臨む者たちがいる。
管理者“ビルブラト”に打ち勝ち、毒霧沼地へと入場する権利を取得するためだ。

ルーメンで毒霧沼地へと入場する権利を得るということは、
上級戦士として認められたことに他ならない。
そして、それは “真の戦士の証”でもある。
連合の戦士ならば、命をかけてでも手にする価値のあるものだ。

さあ、その力で管理者“ビルブラト”を認めさせるのだ。

毒霧沼地は想像を絶する危険な訓練場だ。

立ち込める毒霧はもちろんだが、そこに適合し、巣喰う者たちはさらに危険だ。
なぜならば、人々の恐怖が具現化して生まれた者たちなのだから。
さらに、各フロアごとに巣喰う者たちを早く倒さなければ、
次第に濃度を増す毒霧、そしてトラップによって命を失うことになるだろう。

…イリスでさえ、まだ倒したことのない強力な者も存在する。
それは過去に戦った相手…沼地の力によって強く、そして凶悪に具現化された敵だ。

…待ち受ける闇の幻影。

イリスは“それ”と対峙し、闇の力で縛られもがき続けていた。
闇に囚われないように…そして闇に抗うように。
ムーウェンとジョエの二人はそんなイリスを必死に守りながら戦いを繰り広げている。

あなたはこの戦いに参戦し、かろうじて“それ”を倒すことに成功するが、
闇に取り込まれたムーウェンとジョエに襲われる。
やむなく彼らと対峙することになるが、
その時…イリスまでもが闇に取り込まれ、戦況はますます悪化の道をたどることになる…。