いつからか、大きな事件の前には
手紙が届くようになっていた。
まるで、世界のすべてを知っているかのような
彼女からの手紙が――
冒険者に届いたのは
シルバリア帝国の皇帝、カイナからの手紙。
その手紙に記された「新たな魔女」の存在は
魔法学園の学園長クロリスの依頼と絡み合い
冒険者を新たな事件の舞台へと導いていく。
そこは、はるか昔
世界を救った“勇者”の眠るエルフの村「リーヴスラシル」。
その地で冒険者とクロリスを待っていたのは
勇者の伝説の中に隠された記憶と
新たなる敵との出会いだった。