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  • 魔女を称える過去に閉ざされた村
  • オスカー街道の片隅に、人の手が入っていない とても静かで美しい湖がある。
    その湖にコインを投げ入れて祈ると、 目に見えぬ存在が出現するという噂があった。
    その噂を聞いた人々は、好奇心に導かれるままにコインを投げ入れたが、 噂が本当になることなどなかった。

    しかし、そこには人には見ることのできない島が存在し、
    その島の中には、ある小さな村があったのだ。

    ドロシー村…
    はるか昔、魔族に立ち向かった 幼い魔女の名を称えるために作られた場所。
    村の代表であるグリンダは、 この村を不幸な運命を与えられた者たちがその束縛から逃れ、
    安らぐことのできる場所となるよう努めていた。

    そんなある日、ドロシー村は新たな客を迎え入れる。
    そして、隠れていた時が再び動き始めるのだった…

  • Part1
  • 美しく神秘的な風景
  • 様々な学者や魔法使いが大陸の神秘的な現象や遺跡を調査し、
    忘れ去られた伝説や神話、そして過去の歴史を記録していた。

    グラスタンの南にも1か所だけ、そのような場所が存在した。
    しかし、長きに渡り研究されるも、何も見つかることはなかった。

    小さな森の間の至る所に立てられている碑石と
    遠くに湖が見える風景は奇妙を通り越し、美しくすらあった。
    そんな光景を気に入った帝国の皇帝は、
    その区域の一部を大きな庭園にすることにした。

    それが「オスカー」と名付けられたこの街道の始まりであった。
  • Part2
  • 忌々しきエメラルド色の城
  • オスカー庭園は、長い間、シルバニア帝国の人々の心を癒し続けた。
    帝国最高の建築家達が道を整備し、
    その周囲を庭師達が美しい花や木で彩った。
    そしてその道は身分と関係なく、誰もが自由に往来できるようにしたのだ。
    皆が庭園の美しさから幸せを感じ取り、
    それが永遠に続くことを願い続けた。

    しかし、オスカー庭園の時は止まってしまった。
    庭園のどこかからエメラルド色の城が現れ、
    その城から飛び出した魔獣達が人々を襲い始めたのだ。
    騎士たちが魔獣と魔女を討伐するも、
    この事件は帝国史上2番目の女性皇帝であるイスネルにも
    多大な影響を与えることとなる。
    その後、エメラルド色の城は跡形もなく消えてしまった。

    魔獣の登場によって、人々はオスカー庭園を不吉な場所と考え、
    忌避するようになった。
    その結果、庭園は放置され、
    他の地域への通り道としての役割だけが残ることになる。

    それでも、中央広場の管理員達の手が入っているため、
    辛うじて綺麗な状態を保ち続けていた。

  • Part1
  • 開拓する努力と結果
  • 故郷を離れ、新たな地へ根を下ろし暮らして行くことは
    いくら強く賢明な者だとしても、決して容易なことではない。
    しかし、それでもグリンダは強い覚悟をもって
    新たな地へと必要なものを集め始めた。

    資材、食料、薬草、武器、魔法具など、
    使えるものはすべて集めていく。
    もちろん途中で使ってしまったものもあるが、
    それは持ってきたものの半分にも満たないほどであった。
    そうこうしているうちに、島の大半を埋め尽くしてしまう状態となる。

    このままではまずいと判断したグリンダは、
    古代から伝わる秘法を使い、魔力のあふれる特別な倉庫を作り出した。
  • Part2
  • 迷路のような倉庫
  • いくら特別な倉庫に収納しても
    村には絶えず物で溢れかえっていた。
    何度も古代の秘宝を利用して倉庫を拡張していく。
    その結果、倉庫がどれほど大きくなったのかというと、
    倉庫を作ったグリンダ本人でさえも道に迷ってしまうほどであった。

    倉庫を片づける季節になると、
    グリンダは自分がやってきたことを後悔し始めた。
    なぜ倉庫の一部を料理好きの精霊や、
    演奏が得意なマンチキン一族に譲ってしまったのだろうかと。

    散らかった倉庫を前に悩むグリンダのところへ
    新たな訪問者が現れる。

  • Part1
  • 不気味な歌と消えた子供
  • きらきらのエメラルド色の光
    さあ、美しく楽しい演奏が始まるよ♬
    それは子供だけ聞こえる特別な音色♪
    きらきらのエメラルド色の光
    それはオスカー庭園の先にある大きな城♩
    ~ラララ、ラララ、ララルリラ~
    この音色に導かれて進んじゃいけない♪
    でも、君が忠告を聞かないことくらい知ってるよ。
    それなら覚悟はいいかい?
    悪い龍がやってくるよ、ほらもう君の目の前に♩

    842年。
    シルバニア帝国の2番目の女性皇帝イスネルが即位して間もない頃。
    首都グラスタンに不気味な歌が流行り出した。
    この歌のせいなのかはわからないが、多くの子供が姿を消した。
    イスネルの愛する妹、皇女ラナスもまた、その姿を消してしまったのだ。
  • Part2
  • 再び現れた城
  • 帝国の魔法使いと騎士たちは
    皇女を始めとした子供達を助けるため、
    エメラルド色の城を捜し出し、その中を調査した。

    しかし、子供達を見つけられないまま数人だけが戻ってくるも、
    皆、精神を蝕まれて死んでいった。

    戻ってきた者達が死にゆく前に、魔法庁と議会は調査を行い、
    いくつかの事実を見つけ出した。
    全く情報がなかったドラコニアンの先祖である黒い龍と
    今まで議会が追いかけていた魔女が一緒にいたという恐ろしい事実を…
    それをもとに、彼らはエメラルド色の城の調査を再開しようとするも、
    すぐに止めざるをえない状況となった。

    エメラルド色の城が、痕跡もなく姿を消してしまったのだ。

    消えた城は永遠に現れぬものだと思われていた。
    しかし、冒険者がドロシー村を訪ねた瞬間、
    エメラルド色の城はもう一度その姿を現したのだった。