夢魔の領域「ローゼンガルテン」の支配者
目を覚ました時から、アスモデアには支配者としての力が備わっていた。
全身から溢れる魅惑によって、誰であろうと支配下に置くことのできる凶悪な力。
しかし、いつからかその力はアスモデアの手から離れていた。
高位魔族達がお互いの領域を奪うために争い始め、
やがてはローゼンガルテンもその戦いに巻き込まれることとなった。
当然アスモデアもその力を揮い、ローゼンガルテンを守るために戦っていたが、
ある時から大事な「人形」を失くしたという噂と共に姿を消してしまった。
次にアスモデアが戦場に姿を現した時、
その隣には、かつて神とも呼ばれていた「歪んだ者」が立っていた。
アスモデアはその存在の力を使い、ローゼンガルテンに侵入した者達を殲滅していった。
やがて、ローゼンガルテンに人間界と繋がる扉が生まれた。
その扉の隙間から見える地はローゼンガルテンと同じように
鮮やかな赤色の地だった。
アスモデアは、失くした「人形」を見つけるため、その扉に手をかけることにした。