マップ
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Part.1偉大なる魔法使いの記録
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ジェレニス坂は過去、混沌の空（Chaotic Sky）時代に大陸が混乱していた時代に、
人間にエルフ、魔族や獣人族―様々な種族が各々の目的のため、戦った場所だ。
少しずつ勢力を広げていたシルバリア王国の国境付近だったため、戦闘の数はどこよりも多かったが、
シルバリア王国の天才魔法使い率いる魔法兵士達が戦闘で終結を宣戦し、それ以来戦闘は開かれていなかった。
その後、シルバリア王国の女帝シエナは戦場で命を落とした天才魔法使いを称えるため、
その坂に魔法使いの名前を付けた。
大魔法使いジェレニスの名前を冠したジェレニス坂。
その場所に彼が望んでいた魔法使いを養成する魔法研究機関、魔法学園ジェレニスが建立された。 -
Part.2閉鎖された通路
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かつてシルバリア王国の帝都とギルド連合都市は、エルアノール平原北部地帯を通ることで行き来できたのだが、
コボルト達が冒険者を襲撃することが増えたため、シルバリア王国はギルド連合と合意を取り、
一時的に通路を閉鎖することにした。
だが、通路の閉鎖後苦情が続いたため、帝国は無限回廊の魔法使いに依頼をする。
「時空魔法がかけられたゲートを作り、ギルド連合とシルバリア王国の移動ができるようにして欲しい」と。
無限回廊で時空魔法を研究していた魔法使い達は、今まで蓄積された知識を総動員し、
２つの地域を結ぶ新たなゲートを設置する。
旧帝国の偉大なゲートのような機能は持たないが、彼等の技術はプレイオスの場所を繋げるのには十分だった。
無事にゲートの設置に成功した魔法使い達は自分たちの技術に自信を持つようになり、
より多くの地域にゲートを立てることを目標としたのだった。
神の間で言葉を伝えたオルカのように、それが自分の使命だと信じて…。
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Part.1強固な魔力結界で保護された魔法空間
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魔法学園では実習場所の不足が問題になっていた。
簡単な魔法は教室や小さい空間で実習を行うことができたのだが、
才能を持つ生徒の数が増えたため、強力な魔法を扱うことが多くなってしまったのだ。
魔法学園の教師達は、魔法実習のための特別な空間を作ることにした。
教師たちは時間を見つけてはプレイオス全域を歩き回り、特別な石材や木材を集めた。
その材料を魔力で加工し、魔力結界を作り進めた。
こうして魔法学園の本館にあった空き地は、強固な魔力結界の広がった、新たな空間に生まれ変わった。
一見ただの講堂に見えるが、様々な事ができる空間だった。
生徒たちの魔法修練だけでなく、魔法使い同士の大会まで。
時間が経つと共に「ジェレニス魔法修練館」は大陸の唯一無二な空間で、
多くの魔法使いが愛する場所となっていった。 -
Part.2結界が緩み始めた魔法修練館
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唯一無二の強固な魔力結界を持つジェレニスの魔法修練館だが、
ここ最近世界の変化と共に、魔法修練場の結界も少しずつ緩み始めた。
魔王ビーストの消失と、ジエンディアを隔てた巨大な結界の消滅―。
魔族デゴスによる一時的な魔族のオーラの拡大―。
この世界の新たな神となった少女の暴走―。
大きな変化が起こるたび、クロリスとゼフィロスが教師達と共に応急処置を行っていたが、
完璧に修復するためには、時間も人材も不足していた。
教師達は今回の学園祭が終わり次第、帝国魔法庁の力を借りて修復を行う計画を立てていた。
しかし、学園に不穏なオーラが広がってしまい、計画は延期せざるを得ない状況になってしまったのだった。
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シルバリア王国の女帝シエナは、旧帝国時代のように魔法をもう一度盛り立てるため、2つの魔法の研究・教育機関を建立した。
それが「賢者の塔」と「魔法学園ジェレニス」である。
２つの機関はそれぞれ異なる方針の元、魔法の研究を行っており、その方針において対立関係にあったが、
女帝シエナがそれぞれを別の勢力と公式に認めたため、2つの機関はそれぞれ独自の発展をすることとなる。
ただし、特定の勢力と特定の人物、特定の研究などに集中することを防ぐため、帝国魔法庁を始め、数々の勢力を集めお互い牽制することにした。
そうして魔法学園ジェレニスは賢者の塔と共に約500年以上もの間、種族・性別を問わず、多くの優秀な人材を産み出した。
彼らはプレイオスが魔法大陸として発展するよう、多くの力を注いだ。
生徒達と教師達は女帝シエナに対する感謝と、先代魔法使いの遺志を称えるため、2年に一度、日頃の授業の成果を見せる催しを行っていた。
その催しが、魔法学園ジェレニスの学園祭の起源と言われている。