年老いた者たちの中でのみ、その存在を知られていた幻の領域。
白く美しい山道は底知れない静寂に包まれている。
天を目指すかのように真っ直ぐに続く道は、
訪れる者にまるで神々の世界へと誘われる感覚をもたらす。
ゴドバール山の頂上にある町「ベルフェリス」
一見どこにでもあるのどかなこの町は、数ヶ月前に何の予兆もなく消滅した。
この不可解な出来事に、人々はこの事件を口にすることすら
忌み嫌うようになっていった。
さらにその畏怖を嘲笑うかのように、
その場所に巨大な洞窟「ゼブルセドナ(混沌の洞窟)」が現れる。
グルノール樹海の奥深くにひっそりと佇む、
義賊という名の荒くれどもが跋扈する隠れ家。
彼らは首領であり十英雄の一人でもある「ロザリア・カティ」によって
統率されていた。
それ故に、蒼炎戦旗の設立と同時に義賊たちも
その支援に駆り出されることになる。
義賊たちの隠れ家を拠点として、設立された組織「蒼炎戦旗」
その創始者の名は「ティア・サンルシファ」
女王が偽名を使って設立したこの組織の目的は、
サンドラとセニートに密かに紛れている正体不明の勢力の調査だ。
彼女は、旧知の仲である十英雄をも招集し、
大陸を脅かす勢力の調査へと乗り出した。
両連盟には、組織の戦力増強を図るため、信頼できる冒険者にのみ
この情報を流すよう密命が下っている。
この組織に属することができれば、
あの十英雄と共に戦う機会があるかもしれない。