アガシュラであり、魔女でもある者

ポウ邸宅の主、アガシュラ一族、そして魔女の運命を歩む女性。

心の底から望むたったひとつの願いのために、
プレイオスへと向かい、ララン街道で“答え”を見つけようとしている。

その道の先でパンドラは、アガシュラと魔女、
そして自分の運命に立ち向かう。

邸宅を離れたことで魔力が不安定になったため、幼い少女の姿をしていたが、
今はある程度魔力が安定し、昔の姿へと戻りつつある。

パンドラを追う者

ジエンディア大陸の中心にあるエリアス王国の騎士。

かつてはイリスのパーティの一員で、今は国王の護衛を担当している。
今は休暇のたびにプレイオスへ向かったパンドラを探している。

彼はパンドラが何を考えているのかを知っている。それが、厳しい道であることも。
パンドラが傷つかない“答え”が見つかることを願いながらも
胸をよぎる不安が拭いきれず、もどかしく思っている。

そんなレビの願いを裏切るように、
魔女の運命を生きるパンドラは“夜”へと近づいていく……

偉大なる考古学者

プレイオス西部の古代遺跡を見つけた偉大なる考古学者であり、
どんな危険な場所であろうと踏破する最高の冒険者でもあった。
エーギル遺跡での出来事をきっかけに、ルリア村との縁から引退後をそこで過ごしている。

冷たい印象からか、気難しい相手だと思われがちだが、
その性格は柔軟で融通の利く頼れる大人だ。

自分から語ることはないが、フルネームはヘレナ・シルバリア。
この世を去った先王の叔母にあたり、カイナ達にとっての数少ない親族である。
カイナ達も、ヘレナも、お互いを大切に想っている。

ルリア村の頼もしい村長

巨大な筋肉を誇るルリア村の頼もしい村長。

大きな体格と他の人よりも強い力は、
先祖と神からいただいた贈り物だと考え、村のために尽くしている。
前村長の息子だったため、当然自分も村長になると思って生きてきた。

見た目通りの豪放さで、多くの村人に頼られている。
家族には初恋をそのまま成就させ結婚した妻リアと、
大切な一人娘ジュエンがいる。

冒険を夢見る少女

歴史と考古学に興味がある冒険者を目指す少女。

村長であるマティアスの一人娘で、お父さんのような村長になると漠然と考えて生きていた。
ルリア村にやってきたヘレナから遺跡と考古学についての話を聞いて
彼女のようにかっこいい冒険者や考古学者になることを夢見るようになった。
両親はジュエンがこれからも村で生きていくことを望んでいたが、
楽しそうに夢を語るヘレナを見て、陰ながら応援している。

誰にでも親切で明るい性格。親しい人からはジュンという愛称で呼ばれている。

ふてぶてしい獣人の青年

ルリア村の水車と風車の管理を担当している獣人の青年。

子供の頃、ララン街道で倒れていたところをマティアスに助けられ、
ルリア村に定住するようになった。

獣人が人間の村に住むことを嫌がる住人もいたが、
獣人特有の力で村の仕事をこなしていくうちに自然と村人達に認めてもらえるようになった。

そのふてぶてしい性格と、誠実な行動から皆に愛されている。
子ども達からはほとんど村のマスコットとして扱われている。

マティアスを父のように、ヘレナを師匠のように、ジュエンを本当の妹のように想っている。