「私には、頼れる仲間がいる」
偉大な地を守り、天に従うことを使命としていた一族の末裔。
“覚醒”の過程で、偉大な地だけでなく、
全ての大地を守りたいと願うようになり、いつか訪れる危機に備え
共に使命を果たしてくれる仲間を集め出す。
『世界』は、ただひとりで守るものじゃない。
「誰よりも華麗に、咲き誇れ」
龍京帝国の「御剣術」を習得した剣の極を歩む者。
“覚醒”を通じて、自分の剣と剣術に改めて向き合うようになり、
美しさと堅固さを表現する剣術は、限界を超えて極限に達する。
また、御剣術だけでなく他の剣術にも関心を示し、更なる修練の道を歩んでいく。
その剣技は、『世界』すらも魅了する。
「これは、誰かを傷つけるための力じゃない」
不吉な力の呪いに打ち勝った騎士だが、
“覚醒”は、騎士と同様に呪いすらも強化していた。
自身の能力が不安定な力であると理解しているからこそ、
その力に飲み込まれないよう、ただひたすらに修練を続ける。
それは、道を違えぬための『世界』への誓い。
「それでこそ、この力を得た意味がある」
とある実験に志願し、超能力を得た戦士は、
“覚醒”によって更なる力を手にした。
強すぎる力が暴走し、身体が崩壊しかけるも、
その強靭な精神にて制御することに成功する。
これは、『世界』を守るための力。
「だから、外に出ようと思ったんだ」
いつからか、目の前に広がる景色が
かつて塔の中から見た『世界』の終わりに近づいていた。
“覚醒”した賢者は、優れた体術と
膨大な魔力を武器に、『世界』を廻る。
同じ過ちを繰り返さないために。
亡霊は、夢見た『世界』を生きていく。
「響かせよう、どこまでも」
マエストロの生み出す旋律は、様々な感情を想起させる。
喜びも、怒りも、哀しみも、楽しさも、絶望すらも。
“覚醒”し更なる力を手にした後も、ただ純粋に
音楽の素晴らしさを多くの人々に伝えるべく、演奏を続ける。
その旋律が、『世界』中に響き渡るまで。
「もはや、誰にも止められない」
“覚醒”によって、その技術は驚くほどに向上していた。
それは、何か特別なことができるようになったわけではない。
ただ、これまでの動き全てが洗練されていた。
相手の手が届かぬほど速く動き、
相手の動きを読み、隙をついて攻撃を行う。
その鮮やかな手さばきは、もう『世界』すら気づけない。
「もう何も取りこぼさない」
“覚醒”するまでは、罪を犯す者に裁きを与えることだけを考えていた。
その行動は、新たな被害者を生みだしていたのかもしれない。
しかし、それでも罪人を裁く手は止めない。
どんな迷いがあろうと、後悔をしようと、前に進むことを止めてはいけない。
それ故に、『世界』を穢す罪に審判を下す。
「これが、私の見つけた答え」
“覚醒”の最中、星を探求したある者の記録に触れる。
エトワールを訪れたアス神族、彼らによってもたらされた
“科学”という技術との出会いは、決して偶然ではなかった。
過去から現在、未来をつなぐ偉大な壁の存在を知り、
この『世界』の真実に大きく近づいていく。
その導き出した答えを、今『世界』に証明する。
「さぁ、輝いて」
“覚醒”は、彼女に宝石の真実を与えた。
宝石とは、単に魔力を含んだ結晶ではない。
その輝きの中に、『世界』の理をも内包している。
ならば、この星もまた宝石と呼べるのかもしれない。
だからきっと、彼女は『世界』だって輝かせる。