Part.1
失われた大地々
人々の暮らすこの世界を、遥かな高みより見守る存在がいた。
人々はその超常の存在を『神』と呼び崇め奉った。
しかし、その中にはこの世界を否定する者たちも存在した。
生きとし生ける者たちの幸福を望む神と
世界のすべてを否定する者たち。
その対立は、プレイオス大陸を割り、
いくつかの大地は虚空の海へと流れていった。
そのうちの一つは、誰も見つけるができなかった。
永遠とも呼べるほど長い年月の後に、
とある騎士が見つけるまでは。
Part.2
神の留まる聖域
その地は、“神の力”の影響を色濃く受けており
特別な者以外の侵入を許さなかった。
だからこそ、その地は人々に『聖域』と呼ばれた。
『聖域』は、代々特別な騎士によって管理され
やがては特別な騎士――聖騎士たちの故郷となった。
しかし、いつしか神の威光の降り注ぐこの地に
魔族や悪魔の痕跡が見え始める。
シルバリア帝国はその真相を探るべく、
とある騎士団を派遣することとなった。
Part.1
失われた大地のもう一つの姿
とある騎士は、“混沌の空”と呼ばれる戦いの中で
『聖域』へとたどり着いた。
騎士は友である魔法使いと共に、『聖域』へと足を踏み入れる。
騎士はそこで神々の祝福を感じ、
魔法使いは混沌の影を感じ取った。
その後、『聖域』は騎士たちの修練場となり、帰るべき故郷になったが、
かつて魔法使いが感じた影――その存在に気づく者が現れることはなかった。
Part.2
魔族の欲する地
かつて、神と共に戦ったヴァルキリー部隊は
大陸の崩壊に巻き込まれるようにその肉体を失い
精神のみの姿となって『聖域』を守り続けた。
時が流れ、とある騎士が『聖域』へと訪れた。
ヴァルキリーはその騎士と、騎士の意思を継ぐ者たちに力を貸すことを約束した。
その“盟約”から数百年が過ぎ、『聖域』に異変が起きた。
近寄ることができないはずの魔族や悪魔が『聖域』に現れるようになったのだ。
その目的は明らかだ。
“盟約の聖所”にて紡がれる『神託』を妨害し
『聖域』を支配すること。
『聖域』を脅かす不吉が、赤い扉と共にやってくる――
Part.1
神が与えられる特別な空間
特別な者だけが入ることを許される大地。
『聖域』には、さらに特別な空間があった。
神が聖騎士へ与える特別な言葉『神託』。
その特別な空間で、聖騎士の中でも一握りの者だけが
『神託』を授かることができるという。
聖騎士たちは、神による新たな使命を受け取るこの場所を
“盟約の聖所”と呼んだ。
Part.2
神託を邪魔する者達の登場
『神託』を授かる時期が決まり、『聖域』は忙しくなった。
そんな中、『聖域』に魔族たちの魔の手が迫り、
原因不明の赤い扉が出現した。
聖騎士たちはシルバリア帝国の意見を受け入れ、
特別な力を持つ騎士団の助力を求めると共に、
“女神の使い”である冒険者の到着を待つこととなった。
Part.1
ある時、無限回廊に不可思議な空間が発見された。
そこは、美しい空間が広がり、愛らしいプリリンが遊びまわり
多くの財宝が眠る場所。
人々は、夢と希望が詰まったこの地を、
『プリリン庭園』と名付けた。