イリスの不完全な覚醒がもたらした、世界各地の異常現象…
ジュード王国の西、アマルーン砂漠でも「それ」は起こった。

砂漠を襲った巨大な砂嵐が過ぎ去ると、
そこに異世界の王国が現れたのだ。
突如として出現したオアシス…そして巨大なピラミッドの一部。

イリス覚醒の影響により発生した今回の事態を収拾するため
ユランは再び冒険者に助けを求めた。

アマルーン砂漠に到着した冒険者は、オアシスにて
異世界の砂漠の王国と、プリンセス[ティア]に出会う。

ティアには弟がいたが、覇権争いに絶望し、
死者の神と契約を結んでしまったという。
闇の力に手を染めてしまった弟は、兄弟を含む反対派を排斥し、
王座を奪わんとした。
ティアはどうにかそれを防ごうとしたものの、失敗に終わってしまう。
その後、王国を取り巻く闇を払う方法を探すうちに巨大な砂嵐に遭遇し
気が付いた時にはアマルーン砂漠の真ん中にいたのだという。

王国の一部は、死者の神とそのオーラに浸食され続けている…

冒険者は、このままではイーストランドにも
良からぬ影響が起こると感じ、調査を始める。

本来の姿

全ての生命を拒絶する不毛の地

東方大陸の南部は、広大な砂漠が広がる不毛の地であった。

はるか昔、大陸に争いと混乱が満ちていた時、終わらぬ戦いに疲れ果て、
希望の地を求めて流浪する者がいた。
そんな彼らも、流浪の果てにこの砂漠を目にし、絶望を感じたという。
…砂漠は、人が暮らすにはあまりにも過酷な土地であった。
ごくまれにモンスターの姿を見ることもあったようだが…あれは群れからはぐれた個体だろうか?

ほんの少しでも希望を持てたのなら…彼らも砂漠に留まっていたかもしれない。
だが、結局彼らは留まることなく流浪を続け、やがて真の希望の地を見つけることになる。
それが現在の「ジュード王国」だ。

彼らが皮肉を込めてアマルーン(希望)砂漠と名付けたその砂漠は
次第に近寄る者もいなくなり、忘れ去られた場所となっていった。

異常の兆し

砂漠に現れた異世界のピラミッド

ルーメンの魔法使いが、アマルーン砂漠で巨大な砂嵐の発生を観測した。
彼らは通常の自然現象とは異なる、不吉なオーラをこの砂嵐から感じ取っていた。

そこで、光の連合に属する複数のギルドが砂漠へと調査に向かったが
帰還した彼らの目は、凄まじい恐怖に怯えきっていた。
さらに、その中の数名は何らかの呪いを受けており、調査結果を聞くことすらできない状況であった。

しかし…彼らの調査の成果が全くなかったというわけではない。
異世界の王国と、ピラミッドらしき建築物が、砂漠の中心に出現したということ…
ところどころで水が湧き出し、オアシスが生成されているということ…
こういったいくつかの不思議な現象を確認することができたのだ。

この情報を得た魔法使いは、不毛な砂漠が人の住める環境に変貌したのではないかと
期待を寄せ始める。

本来の姿

砂漠の中心に鎮座するファラオの城

砂漠の王国「ラー」の指導者「ファラオ」の城は黄金色に輝いていた。
砂金の入り混じった土のレンガで建てられた城は
砂漠の中心で、どの王国の城にも負けない眩いばかりの輝きを放っていた。

しかし、いつからかその黄金色の輝きは、鈍く暗い輝きへと変貌していった。
不吉な兆候を感じたファラオは、兵士たちに原因の調査を命じ
やがて、その原因を特定することができた。

死者を導くと伝えられる者…
命の炎を灯す者さえ、死者の国へと導くと伝えられる者…
「死者の神」がラーに現れたのだ。
ラーでは、死者の神も祀ってはいるが、実際に現れたとなると話は別だ。
立ち去ってくれるように嘆願する他はない。
しかしその祈りは拒絶された。
…自分を呼び出した者の願いを聞き入れる為に来たのだと、死者の神は言った。

「…ファラオに死を!」

異常の兆し

顕現する死者の神

ファラオは死者の神の呪いから逃れることができたが
その代わりに、多くの住民達が犠牲となってしまった。
その後、辛くもファラオは兵士たちと共に、死者の神を城郭の守護石像に封印することに成功した。
…再び死者の神が現れることのないように。
また、ファラオは死者の神を「ラー」に呼び出した者を見つけ出し処刑した。
そうして、やっと城は本来の黄金色の輝きを取り戻すことができたのだ。

長き歳月が過ぎ…ついに死者の神が目を覚ました。
マウトが王座を奪うために、死者の神の力を得ようと守護石像を破壊してしまったのだ。
ラーの城は再び死のオーラで満たされた。
しかし、その直後に巨大な砂嵐が発生し、城の一部が破壊され飲み込まれてしまった。
黄金色に輝くラーの城の一部は、永遠に失われたかに思われたが
驚くべきことに、イーストランドの砂漠へと突如として姿を現したのだ。

本来の姿

偉大な王を讃えるためのピラミッド

巨大な砂漠の王国「ラー」は偉大な先代ファラオを讃える為に
砂漠に巨大なピラミッドを建設することにした。
数十年も前から建設に取り掛かっていたが、完成までにはまだまだ歳月を要しそうであった。
さらに大きく…さらに高く…ピラミッドの建設は終わる気配がなかった。
マウトが王座についてからも、ピラミッドの建設は続行されていた。
数多の血を流して王になったとはいえ、先代のファラオを称える心はあるようだ。

外観は建設中のため、見栄えは良くないが
内部には、ほぼ完成し、静かで落ち着くことのできる場所があった。
マウトの要請により、ピラミッド内に造られたマウトのための安息室だ。

「安息の大広間」と呼ばれているその場所は
死者が永遠に休むことができ、生者にも安息を与える場所である。

異常の兆し

安息を失った場所

マウトが安息の大広間に滞在する時間が長くなるにつれ
砂漠の王国「ラー」では死者の数が増えていった。

ティアはマウトの精神を浸食している「死者の神」が何らかの影響を及ぼしていると推測し
幾度となくピラミッドへの侵入を試みたが、その複雑な構造にいつも道を見失い
さらに奇妙なオーラに包まれ混乱し、気が付くといつもピラミッドの外に出されていた。

巨大な砂嵐が、砂漠の王国「ラー」を包み込んだ時、
ラーの城の一部と共に、「安息の大広間」を含むピラミッドの一部が他の世界へと運ばれた。
砂嵐が去り、目を覚ましたティアは、以前に増して強大で邪悪な闇の力を安息の大広間から感じた。

その強大な闇の力が、安息の大広間から外に出れば大変な事になる…そう考えたティアは
魔力を察知した誰かに助けを求める為に、自らの魔力を放出し続けている。
邪悪な闇を消滅させる力を持った英雄が来てくれることを願って。

絶望と怒りに囚われた王 マウト

「死者の神」との契約

異世界の砂漠の王国「ラー」を治めていたファラオの末子
脆弱な体で生まれた彼は、外に出ることもままならなかった。
そんな彼を守り、少しずつ外に連れ出そうとしていたのが姉の「ティア」であった。
ティア以外の兄弟たちのマウトに対する態度は非常に冷たいものだった。
マウトを助けることをしないばかりか、中には彼を虐待する者までいたのだ。
マウトは、いつの日か自らが王座に座り、兄弟に復讐することを心に誓った。
そのくすぶる野心と嫉妬心、復讐心が、ある時を境に爆発してしまう。

父であるファラオが病に倒れると、王位継承権を持つ兄弟たちは、
お互いに刃を向け対立し始めた。
彼はそんな兄弟たちの姿に幻滅し、
その絶望の中で心に秘めていた感情を爆発させてしまう。
醜い兄弟たちが王になるくらいならば、自分が王になるべきなのだ…と。
…彼は死者の神を眠りから目覚めさせ、自らの望みを語った。

「…私に強大な力と、冷酷無慈悲な心をッ!」

マウトは力を得るとすぐに、自分に殺意を向ける兄弟たちを葬った。
そしてその首を持ったまま王座についた彼だが、ティアだけは殺すことができず、逃げる時間を与えた。
彼は自分自身を偉大な王として崇めさせ
父の後を継いで砂漠の王国「ラー」を治めるために動き出した。

人であることを捨てた砂漠の王国「ラー」の新たな指導者

しかし、その統治も束の間の幻…

死者の神は、マウトが考えるよりも遥かに狡猾で残忍な存在であった。
強大な闇を操り、マウトの精神を支配しようとする悪魔。
マウトはその悪魔に操られる自らの姿を見て後悔したが、彼にはもう抗う術もなかった。
悪魔はマウトを利用して、いずれは「ラー」に存在する全ての魂を喰らいつくすつもりなのだ。

そんなある日…突如として巨大な砂嵐がすべてを破壊し始めた。
魂を浸食されながらも王国を守る心が残っていたマウトは、再び悪魔に助けを求め
その見返りとして彼は完全に悪魔に浸食され、人間としての姿を失った。
しかし、悪魔でさえ耐えられない程の強大な砂嵐は、「ラー」の一部を飲み込んでしまう。

「ラー」の一部が飲み込まれ、たどり着いたのは異世界の砂漠…
そこにたどり着くまでの過程で、マウトに留まっていた悪魔は「ラー」の一部をも浸食していた。
砂嵐の強大な力と、悪魔の力が混じり合い、凶悪な力が生じていた。
その余波により、住民や生き物は闇と混じり合い、呪われた存在へと変わり果ててしまった。
そしてその中心には、彼らの偉大な指導者マウトがいる。

死者の神の望むまま、大地を死者で埋め尽くさんと
マウトは外に出るための準備を始めている。

恐怖の巨大昆虫 ラウナトン

「ラー」の住人に古から恐怖の対象として恐れられている巨大な昆虫型のモンスター。

どのような進化を経て巨大な体と猛毒を持つようになったのかは全くの謎であるが
空腹を満たすためなら民家をも襲う獰猛さを持っていたので
先代ファラオは、住人に被害が及ばないよう、ラウナトンの巣に罪人を捧げることもあったという。

その巨大昆虫「ラウナトン」が、砂嵐により、アマルーン砂漠に出現するようになった。
…砂漠の生命は、今危機に瀕している。

ラウナトンは常に虫の大群と共に現れ、その猛毒をもって甘美なる死を与えるという。

ラーの兵士

砂漠の王国を守る精鋭部隊。

ファラオに忠誠を誓い、死をも恐れぬ剛の者たち。
しかし、彼らは自らが「死者の神」に
操られているということには気が付いていない。

ラーの女司祭

神の儀式を執り行う女司祭

王国の平和と発展を祈るべき女司祭だが
マウトの放つ闇の力の影響を受け、
本来の職務を忘れ、闇の力を崇め始めた。

プクタ

異世界の砂漠から来た角を持った甲虫。

闇の力の影響受けて巨大化し、
動くもの全てに襲いかかり齧りつく。
もし、砂漠を通りかかることがあれば、
この虫に出会わない事を祈るしかない。

ルーアフ

女司祭に使役する砂漠の神秘的な生物。

生まれつき荒々しい性質のため、
女司祭が魔力で作った防具を纏わせ、その力を制御している。
自分が認めていないものに対しては牙をむいて威嚇するという。

砂塵の刺客

王国の影に潜む女刺客。
王国の裏の仕事を生業とし、
砂塵の刺客と呼ばれる者達。
「死者の神」の力に影響され
ファラオに対する忠誠心は、盲目的なものへと変貌した。

ナクバ

輝く宝物に魅せられた奇怪な生物。

砂漠の王国「ラー」で、ごくまれに目撃された
ライオンとワシを混ぜたような、奇怪な生き物。
宝石や金がちりばめられた装身具や、宝物を
どこかから見つけては、その巣に収集しているという。

凄惨な覇権争いの生存者

ティアは異世界の砂漠の王国「ラー」を治めていたファラオの娘で
ラーの住民達に慕われていた王女であった。
兄弟達の中でも最も美しく、そして賢く
謙虚で思いやりに溢れ、深い愛情を持っていた。
ティアは兄弟達の中でも、特に末弟のマウトの事を気にかけていた。
小さく、病弱な末弟を心配し、できうる限り共に過ごしてきた。
そんな彼女に末弟も懐き、慕っていた。

しかし、平和な時間は長くは続かなかった。
熾烈な王位争いが始まり、兄弟同士が互いに刃を向けるようになると
末弟は死者の神と契約し、悪魔のような存在へと変わってしまった。
ティアは末弟を説得しようとしたが、すでに彼は他の兄弟をその手にかけた後だった…

ティアは、身を挺して彼女の身代わりとなった侍女に救われ、
辛くも城を抜け出すことができた。
彼女は、死者の神に操られている弟を止める方法を探し続けている。

希望を見出した王女

そんなある日、砂漠の王国「ラー」を巨大な砂嵐が襲った。
砂嵐が去った後、意識を取り戻したティアは周りを見渡し、言葉を失った。
そこは砂漠の王国「ラー」ではなく、見知らぬ異世界の砂漠だったのだ。
ティアは自らの持つ知識を総動員し、いくつかの仮説を導き出した。
巨大な砂嵐が時空を超えて、自分と弟、そして王国の一部をここに運んだのだ…と。
そして、今も弟は闇のオーラに支配されているだろう…と。

ティアの脳裏を様々な不安がよぎり、彼女は、いっそこのまま砂漠の果てまで彷徨ってしまおうかとも考えたが
夜空の星を仰ぎ見て、踏みとどまった。
闇のオーラに抗い、必死に歩み続ける英雄の気配を感じたからだ。

その英雄ならば、死者の神に取り込まれた弟の呪いを解くことができるかもしれない…
  • エリアスのNPC「週間チャレンジ管理官」より週間チャレンジに挑戦することができます。

  • 週間チャレンジは3つの段階で構成されており、段階順に進行することができます。

    • 週間チャレンジは1週間毎に更新されます。
    • チャレンジ中にキャラクターが死亡するとチャレンジは失敗となります。
    • チャレンジに失敗しても、いつでも再チャレンジが可能です。
  • チャレンジ入場時に与えられる様々なミッションを、全て達成することでチャレンジをクリアできます。

  • チャレンジをクリアすると、チャレンジ専用アイテムと交換できる「チャレンジポイント」や
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